人の言うことを聞いてはいけないと言った父~1~

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私は、我慢と反省というのを、この世から無くしたいと思っています。
人はいつでも自分でないものに無理してなろうとしていますけどね。良くなろうとしているのかもしれません。

パズルイングリッシュのインストラクターには「自己中であれ」「ナルシストであれ」って言っています。
横柄で尊大にであれという意味ではなくて、自分の能力とスキルを他の誰よりも優れているがごとく誇りに思って欲しいという意味です。なぜ私がそんな風に思うようになったのかというと、父の姿を見ていたからなんですね。じゃあ私の父はどんな人なのかっていうのが、今日のお話。

父は私のメンターです。私にとって父は死ぬほどかっこいい人なのです。
何がって、父の口から発語される会話の一つ一つが。
私はこの世の誰よりも父の言葉から影響を受けました。
まあ、立派なファザコンですね。

私の父は住職でドイツ哲学者でかつ俳人なのですが、どんな人かというと知的で面白い人です。
そして外からの影響は全く受けません。
宗教家で哲学者だからなのか、いつも仏様を信じていて、そして宇宙とつながっているんですね。
外見は小さくてね、87歳でもうじいさんなんですが、いまだに電話すると、声に力があって、記憶も明確で、昔とちっとも変わらない。

本当かどうか知りませんが、お医者様によると海馬の大きさが人よりずいぶん大きいと自慢していました。
ずっと勉強してるし、講義もしてるからでしょうが、会うたびに言葉がパワフルになっていくのにいつも
驚いています。

父は私を甘やかしてて、私のことを褒めることしかしませんでした。
実は私に関心なんてちっともないんですよ。授業参観にも来たことないし、そもそも私が何年生なのかも
覚えていませんでした。自分の研究や執筆に没頭して、それに飽きるとやってきて、猫みたいに私のことを可愛がるんです。そしてそれに飽きるとどっかいっちゃう。
私の話を聞いてそれがどんなことでも「ほー、未穂ちゃんは本当にすごいね」と真剣に褒める。
母に言わせると、「お父さんは、小さいあなたのよだれまで舐めてた」そうです。
父から言われたのは、字がきれいじゃない私に、「字はね、汚くてもいいから丁寧に書きなさいよ」って。それくらいです。あとは猫みたいに無責任に可愛がるだけ。

母は厳しいというか、しっかりものというか、いわゆるちゃんとした人でした。
母は父にそっくりの私をよく自分勝手だと怒っていました。
でもその度に父は「なんでも未穂の言う通りしてやりなさい」って言うわけ。
そうすると両親が言い合いになってね、母は「あの子は嘘つきだから」と言い、父は「君は自分の娘を信用できんのか」と言い返し、母は「ええ、まったく信用できないわねえ」って返してました。(笑)

父はわがままでえらそうでしたが、何しろ忘れられないぐらい話が面白かった。なにからも惑わず自分の天命を生きて、その情熱は抵抗できないくらい魅力的でした。

私は父が大好きでした。
自分の好きなことしかしてなくて、ただ私を褒めてくれるからね。
私が父の背中をみていつも感じていたのは「なんて楽しそうなんだろう」でした。
だから現実に私を立派に育ててくれたのは母なんだけど、好きなのは父なんですよね。
だって楽しそうな人って魅力的じゃない?

父は自分の興味のあることしかしませんから、子供の世話なんかめんどくさいわけです。
子供の頃に、「お父さんお話して」って言っても「めんどくさいな〜」って言う。
それでもまけずに話して話してってせがむと、いつも定番の話をしてくれました。
「昔あるところに川がありました。キュウリが流れてきました。その川上から靴も流れてきました。きゅうりが靴の中に入って、きゅうくつきゅうくつと言いました、おしまい」っていうの。
繰り返しそれを聞かされて、「そんな話もうやだ」って言うんだけど、「お父さんはそれしか知らへん」って。それで済ませている父でした。

私はその父の背中を見て育って、父のようにわがままに生きて、父のように死のうと思っています。

私は基本的になんでも自分で決断しますが、ときどき重大な悩みがあると、父に電話をします。
そしたら、父は必ず「ふーん」って言って、聞いてるんだか、聞いてないんだか、分かりませんが、「何にも心配する必要ない」と言いました。「そんなことは問題ではない」って。

君は自分の心の声だけを聴いて、その通りやりなさいっと言いました。
人間は何からも守られているから。自分の心の声を聞いて好きなようにしなさいしか言わない。
何よりも力づけられました。そして私の悩みはたちまち、コップの中でみずが揺れているぐらいの小さなことになり、一度きりの与えられた命を謳歌しようと心の底から勇気が湧いてきました。

人のいうことを聞いてはいけない、自分の心の声を聴きなさいって、そういう父でした。
父は本当に責任取っていました。人間はたった一人で生まれてきて、たった一人で死んでいく、
そのことをパワフルな喜びとして表現する、そんな父でした。

そんな父がどんな生き方をしていたのかはまた次回にお話しします。

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