もしも私がまったく効果的でなかったら

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私たちは、教育を通して、知らないことを知るように、出来ないことを出来るようにします。
でも知らないこと、出来ないこと自体は問題ではないというのが今日のお話。

私はパズルイングリッシュ協会で英語のインストラクターを養成しています。
教え方と生徒の作り方を提供して先生として独立することをサポートしていますが
平たくいうと、英語力を使ってお金を稼ぐことを支援しているのです。

私は17年以上も一人で英会話の先生をして数百人の生徒さんに英語を教えてきました。
その前は18年間主婦業をやっていました。
そしてその前は自分の能力を磨いたり、自分がしたいことをしてきたのです。

私は勉強もできましたし、やると言ったことをやり、欲しいものは努力して自分の力で手に入れてきたいわゆる「勝ち組」でした。

いつも物事は自分を信じて、自分の能力をあてにして勝つという人生を生きてきました。

2年前にパズルイングリッシュ協会を作ったのは、ふとしたきっかけから志からビジネスプレゼンを作るというコミュニティーに参加して
「日本に効果的な英語教育のインフラを創り、日本人が当たり前のように英語を話せるようにすることで日本の再興に貢献する」という志を
立てたからです。

一人でやっていては日本人が英語を話せるようにならないとある日気づいて、突然思い立ったのです。

「そうだ、英語の先生を作ってパズルイングリッシュメソッドをひろめてもらおう!」って。

2年で約40数名のインストラクターを養成しました。

自分でリクルートしたり、自分で人に紹介を依頼して、自分でトレーニングしてインストラクターを作り、その中から
私と同じことができるようにマスターインストラクターを作りました。

ビジネスを拡大する過程で、取り組んだのが「自分が出来るようになる」のではなく
「人を出来るようにする」ということです。

ところが、私は発見したのは「自分は人がわかるようにすることは出来るけれど
出来るようにすることが出来ない」という愕然とした事実です。

これは非常に直面的なことでした。

人を出来るようにしようとすればするほど、扱うのは「人」ではなくて
この「自分自身」だったからです。

人を勝たせるというよりも、自動的に自分が勝ってしまいます。
自分がなんとかしようとするからです。

これまでは僭越にも、自分が有能なインストラクターを育てようと思っていましたが
心の底から掴んだのは、私はこの件に関しては全く効果的ではないということです。

英語では
I don’t work.(私は働かない)
と、言います。

「私がいないと始まらないでしょ」と思っていた私が生まれて初めて、自分は何も出来ないことを知りました。

そしてこれは「可能性」なのです。
働かない人は「場から去る」のみです。

これを掴んだ途端にこれまで見えなかったことが見えるようになりました。
それは17年も英語を教えてきた私より、私が養成したマスターインストラクターの方が私よりずっと教えるのもサポートもずっと上手なのです。
その証拠に彼女らがインストラクターを教えるようになってから、私が一人で教えていた時よりもずっと早く効果的に生徒さんを作るようになったからです。

その途端に、インストラクターのメンバーの能力や独自性が、彼らの素晴らしさが、あふれるように見えるようになりました。
幾つになっても、人には過去の延長線上にない可能性の領域があります。

問題はちっとも問題ではないのです。
問題があるということは、問題解決への世界へ自分を導き入れるということです。

人を大きく扱うこと、自分ができないことを人にやってもらうということはなんて素晴らしいのでしょう。
そもそも成長するというより、人は生まれつき有能なのかもしれません。

自分ができないことを許すのはとても、とても深遠で安らかで豊かなことでした。
私は自分より有能なリーダーを輩出するリーダーだという、これまで知らなかった可能性を現実化したのです。

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